ドイツ旅行 4日目 ハイデルベルク城 & ザールラントへ

Food

高熱に苦しまされた一夜を経て、ドイツ旅行4日目です。

解熱剤のおかげで行動はできてます。

スーパーでビタミン剤を購入したんですが初見で飲み方がわからず(翻訳アプリ使えばよかったのに)トローチみたいな形だったのでそのまま口に入れたらものすごい速さで泡が出て溶け始めて、びっくりしすぎて道にペッと出してしまいました😅

ちゃんと読んだら水に溶かして飲むタイプのものでした。ヨーロッパではそういうタイプが多いらしいです。

ハイデルベルク城へ出発

ホテルに荷物をまた預かってもらい、徒歩2分のところにあるトラムの駅から乗車します

今回はビスマルク広場ではなく、ハイデルベルク城近くまで行くコースのトラムです
ハイデルベルク城は丘の上にあるので、旧市街からはケーブルカーに乗っていくことができます。もちろん徒歩でも登って行けます。このケーブルカーも前日に購入したハイデルベルクカードに含まれています。

朝早めの時間だったのもあって、空いてました

距離的には大したことないので、すぐにハイデルベルク城の駅まで着きました

ケーブルカーを降りて城の方に向かうと、右側にレンガの建物があって、ここで音声ガイドを借りることができます。日本語のもあります。

ハイデルベルク城へ入城

朝日を受けて、いい感じです

入り口を入るとすぐにハイデルベルク城の建物群が見えてきます

ハイデルベルク城(Schloss Heidelberg)

ハイデルベルク城は、ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州のネッカー川沿いに位置し、丘の上から旧市街を見下ろす壮大な城塞です。その美しさと歴史的価値から、ヨーロッパ有数の観光名所として知られています。

歴史
  • 13世紀末:最初の城塞が建設される。当初は防衛目的の要塞でした。
  • 14世紀~17世紀:プファルツ選帝侯の宮殿として拡張され、ゴシック様式やルネサンス様式の要素が取り入れられました。
  • 1618年~1648年(30年戦争):戦火で大きな被害を受け、その後もフランスとの戦争(プファルツ継承戦争)でさらに破壊されました。
  • 18世紀以降:再建されることなく、廃墟として残りましたが、そのロマンチックな雰囲気が詩人や画家に愛されるようになりました。
見どころ
  1. フリードリヒ館(Friedrichsbau)
    16世紀に建設されたルネサンス様式の建物で、ハイデルベルク城の象徴的な部分です。ファサードには選帝侯たちの彫像が並び、歴史を感じさせる美しい装飾が施されています。
  2. 世界最大級のワイン樽(Großes Fass)
    1751年に作られた巨大なワイン樽で、容量は約22万リットル。観光客はこの樽の上を歩くことができ、ハイデルベルク城の人気スポットとなっています。
  3. 薬学博物館(Deutsches Apotheken-Museum)
    城内には薬学博物館があり、ドイツやヨーロッパの薬学の歴史や調剤器具が展示されています。中世から近代にかけての薬学の発展を知ることができます。
  4. 庭園(Hortus Palatinus)
    「プファルツ庭園」とも呼ばれ、17世紀に造園されたバロック様式の庭園。かつては「世界八番目の驚異」と評されましたが、未完成のまま現在に至ります。それでもその美しさは圧巻です。
伝説とロマン
  • ハイデルベルク城は、19世紀のロマン主義運動により、詩人ゲーテや作家マーク・トウェインなど、多くの文学者や芸術家にインスピレーションを与えました。特に、廃墟となった城の姿が「ロマンチックな遺跡」の象徴として愛されています。
朝日の光線が強すぎてコントラストが高い😅

戦争で崩れたままになってるところが多々あります

入り口からまっすぐ見えるこの装飾が素晴らしい建物が「フリードリヒ館」です。彫像が一つ一つ精巧に作られていて圧巻です。
フリードリヒ館に向かって右側にあるのが「オットハインリヒ館」です

オットハインリヒ館の歴史と特徴

  • 建設時期:1556年から1559年
    プファルツ選帝侯オットハインリヒによって建設され、ドイツ・ルネサンス建築の傑作とされています。
  • 建築様式:ルネサンス様式の典型で、精巧な彫刻や細部の装飾が外壁を飾っています。特に、神話や聖書の登場人物の彫刻が多く見られ、当時の文化や信仰を反映しています。
  • 残骸の背景
    1693年のプファルツ継承戦争でフランス軍によって城が破壊されましたが、この外壁は奇跡的に一部が残されました。これにより、現在もその美しいファサードが訪れる人々を魅了しています。
見どころ
  1. 彫刻された人物像
    ファサードには、旧約聖書の人物やギリシャ神話の神々が並び、教育的かつ象徴的な要素を兼ね備えています。これらはオットハインリヒの教養と宗教的価値観を反映しています。
  2. 窓やアーチのデザイン
    繊細な装飾が施された窓枠やアーチは、当時の最先端のルネサンス建築技術を示しています。
オットハインリヒ館の重要性

この外壁は、ハイデルベルク城の中で最も保存状態が良く、ドイツ・ルネサンス建築の最高傑作の一つとされています。フリードリヒ館の重厚な雰囲気と対照的に、華やかで芸術的な美しさが際立つため、見比べてみるとより一層その魅力が感じられます。

フリードリヒ館に入ってきました

フリードリヒ館を後ろからみた写真です。こちら側には彫像はありませんが、建物自体の造りの美しさがわかる感じがします。
前日に歩いていた哲学の道や旧市街を一望できます。雲一つない晴天です。
ワイン樽を見るためにまた別の建物へ
バーのようなところがありました。まだ朝なのでやってませんでしたが、おそらくここでワインなんかをいただけるんだと思います。
巨大なワインの樽がありました。
奥にはさらに巨大なワイン樽がありました!世界最大級のワイン樽とのことです。22万リットルっていまいちピンとこないですね。

ハイデルベルク城の巨大ワイン樽(Großes Fass)の前に立っている像は、ペルケオ(Perkeo)という人物の像です。ペルケオは、ハイデルベルク城のワイン文化と宮廷生活を象徴するキャラクターとして、今でも観光客に人気のある存在です。

ペルケオの由来と伝説
  • 実在の人物
    ペルケオは、18世紀初頭にプファルツ選帝侯カール3世フィリップに仕えた宮廷道化師で、同時に城のワイン管理人でもありました。彼の本名は**クレメンス・ペルケオ・ペンツ(Clemens Perkeo Penz)**と言われています。
  • 伝説的な酒豪
    ペルケオは、驚異的な酒豪として知られており、一日にワインを数リットルどころか数十リットルも飲むことができたと言われています。そのため、彼はワイン管理人としてぴったりだったとされています。
  • 名前の由来
    「Perkeo」という名前は、イタリア語の「**Perché no?(なぜダメ?)」**に由来するとされ、彼がワインを勧められたときの口癖だったと言われています。つまり、いつでも「もちろん飲むさ!」と答えたわけです。
像の特徴
  • 陽気な表情と仕草
    ペルケオ像は、ユーモアと人懐っこさを象徴するような姿勢で、まるで訪問者を歓迎するように立っています。
  • 象徴的な存在
    ハイデルベルク城の観光スポットとして、ペルケオの像は訪問者に親しまれ、巨大なワイン樽と共に城の歴史や伝説を物語る重要なシンボルです。
ワイン樽の上を歩きに行ってみます
天井がちょっと低いのと、これだけだとワイン樽の上にいるという実感があまり湧いてこない。。。それだけデカいということなんだと思います。
出口へと向かいます。対向から人がどんどんきますが、ケーブルカーを利用しないで徒歩で入る人たち向けの別の入り口(兼出口)があるからです。
フリードリヒ館の裏手の道です
徒歩で入城する場合はこの坂道を登ってくることになります
そのまま坂を下るのではなく、城の周りをぐるっと見て回ろうと、オットハインリヒ館の裏側の道を歩いてきました。陽がいい感じに当たってくれています。

この庭園が「プファルツ庭園」というものかも

ちょっとジワジワくる

結構広大な庭園です

プファルツ庭園(Hortus Palatinus)

プファルツ庭園は、17世紀にハイデルベルク城の南側斜面に広がるよう設計された壮麗なルネサンス様式の庭園です。当時のヨーロッパで最も華やかな庭園の一つとされ、「世界八番目の驚異(Achtetes Weltwunder)」と称されるほどの壮大な計画が進められました。

歴史
  • 1606年~1619年:プファルツ選帝侯フリードリヒ5世(Friedrich V)が、妻であるイングランド王女エリザベス・ステュアートへの愛の証として庭園を設計させました。
  • 設計者:フランスの有名な建築家で庭師のサロモン・デ・コース(Salomon de Caus)が設計を担当し、ルネサンス様式と初期バロック様式の融合を図りました。
  • 未完の庭園:1618年に勃発した30年戦争と、1620年のフリードリヒ5世の追放により、庭園は未完成のまま放置されました。
庭園の特徴とデザイン
  1. テラス式庭園
    ネッカー川を見下ろす丘陵地にテラスを重ねた構造で、壮大な眺望が魅力です。各テラスは異なるテーマで装飾されており、幾何学的な配置が特徴です。
  2. 噴水と水の仕掛け
    サロモン・デ・コースは水を用いた仕掛けが得意で、庭園内には複雑な水路や噴水が計画されていました。これにより、庭園は動的で生き生きとした空間になる予定でした。
  3. 彫像と神話的テーマ
    庭園には、ギリシャ・ローマ神話の神々や寓話をモチーフにした彫像や装飾が設置され、訪問者は散策しながら寓意的な物語を楽しむことができました。
現在のプファルツ庭園
  • 未完成のまま放置されたため、かつての壮麗な姿は残されていませんが、いくつかの遺構や設計意図が感じられる部分が残っています。
  • 現在は、庭園の跡地を歩きながら往時の栄華に思いを馳せることができ、ハイデルベルク城訪問の一環として楽しめる静かな散策スポットです。

崩れたままの城壁です。かなりの大きさなので、実際に見ると迫力がすごいです。

旧市街から車で登ってくる際の道です

観光ツアーの人たちも増えてきました

帰りもケーブルカーに乗って降りました

再び旧市街の散策

旧市街の中心はトラムもバスも走ってないので、ホテルに戻るためにひとまず旧市街を歩きながら、近くのバス停を目指します
人っけのないヨーロッパの裏路地って、日本人からするとちょっとウキウキしますね。

このあとは無事にバスを見つけて、ホテルで荷物を回収してハイデルベルク駅から電車に乗り込みました。

ザールラント州 ザールブリュッケンへ

10年前にホームステイで来ていた街がザールブリュッケンです。ドイツ・フランス・ルクセンブルクの3カ国の国境に位置する州で、フランス系の方も多いです。

早速駅前でアイスを買って食べてのんびりしてた

このあとはザールルイというお隣の街まで電車で移動し、母と母のお友達と合流しました。母の知り合いのドイツ人の方が駅からホテルまで乗せてってくれて、まだ体調も回復してなかったのでホテルで静養してました。

ホテルは市街地の様なところではなく、森の中にあるという感じです。自然の空気が沁みる。。。

とりあえず合流できたことでホッとしました。もう1日同じホテルに滞在するので、そこでしっかりと休んで体調を回復させたいと思います。

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