フランクフルトからローテンブルクへ
この日は早朝のまだくらい時間から行動開始です。
ローテンブルクとヴュルツブルクを周るんですが。ローテンブルクがなかなかの田舎なので電車が少なく、早めに動かないといけないという感じです。


コースとしてはフランクフルトからヴュルツブルクへ向かい、そこで乗り換えてローテンブルクへ向かいます。
ローテンブルクからまた戻ってきたタイミングでヴュルツブルクを観光します。







ローテンブルク観光

駅から旧市街の方へ向かうと、早速もう中世って感じの建物がありました。


ローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)
ローテンブルク・オプ・デア・タウバーは、ドイツのバイエルン州に位置する、中世の雰囲気が色濃く残る城郭都市です。「ロマンティック街道」のハイライトの一つとして、国内外から多くの観光客が訪れています。
街の概要
- 名称の意味:「ローテンブルク」は「赤い城」を意味し、「タウバー」は街を流れる川の名前です。つまり、「タウバー川上の赤い城の街」という意味です。
- 中世の町並みが保存:13世紀から16世紀にかけての建物が多く残り、現代でもそのままの姿で町全体が博物館のような雰囲気を持っています。
歴史
- 帝国自由都市:中世には神聖ローマ帝国の帝国自由都市として栄え、独自の自治権を持ちました。特に商業とワイン生産で富を築きました。
- 三十年戦争の舞台:1631年、三十年戦争中にカトリック軍によって占領されましたが、伝説によると、当時の市長が一気飲み競争で街を救ったとされています。これが現在も「マイスタートリンク(Meistertrunk)」という劇として再現され、伝統行事になっています
見どころ
① マルクト広場(Marktplatz)
- 街の中心に位置し、歴史的なイベントやマーケットが開催される場所です。広場を囲む建物は、中世の雰囲気がそのまま残っています。
② 市庁舎(Rathaus)
- ゴシック様式とルネサンス様式が融合した建物で、14世紀に建設されました。塔に登れば、街並みやタウバー川の谷を一望できます。
③ プレーンライン(Plönlein)
- ローテンブルクを象徴する写真スポット。絵本のような木組みの家と二本の分岐する道が特徴で、多くの観光ガイドブックの表紙を飾ります。
④ 中世犯罪博物館(Mittelalterliches Kriminalmuseum)
- 中世の刑罰や拷問器具を展示しており、当時の司法制度や罪と罰について学べます。
⑤ 聖ヤコブ教会(St. Jakobskirche)
- 14世紀から15世紀にかけて建てられたゴシック様式の教会。特に有名なのが、リーメンシュナイダーによる「聖血の祭壇」で、キリストの聖遺物が祀られています。
⑥ 城壁散策
- 城壁の一部が保存されており、散策が可能です。街全体を見渡せる歩道が設置されていて、歴史を感じながら散策できます。
イベント
- クリスマスマーケット:11月末から12月にかけて開催され、街全体が幻想的なクリスマスイルミネーションに包まれます。
- マイスタートリンク祭り:三十年戦争時のエピソードを再現した伝統的な祭りで、毎年多くの観光客が訪れます。
街の魅力
ローテンブルクは、「時が止まった街」とも呼ばれ、現代の喧騒を忘れさせるような静かな雰囲気が特徴です。中世ヨーロッパの生活をそのまま体験できるこの街は、観光客だけでなく歴史愛好家にも愛される場所です。







日本では「鯉の滝登り」というのは「困難を乗り越えて成功する」という意味で使われますが、同じような慣用句がドイツにあるのか少し調べてみました。
すると結構似た感じの言い回しをすることがあるようです。
- Über den eigenen Schatten springen
- 直訳 : 自分の影を飛び越える
- Durch harte Arbeit zum Erfolg kommen
- 直訳:辛い努力を通じて成功する
- Die Kastanien aus dem Feuer holen
- 直訳:火の中から栗を取り出す
- Vom Tellerwäscher zum Millionär
- 直訳:皿洗いから大富豪へ
個人的には最後の皿洗いから大富豪になるっていうのがサクセスストーリーを彷彿とさせて好きです。































ちょうど今写真で見てる「ケーテ・ヴォールファルト(Käthe Wohlfahrt)」は、世界的に有名なクリスマス専門店らしいです。
もっと早く知ってたら何か買ってたかもしれないのに。




シュネーバルの特徴
- 形状:直径8~10cmほどの球状で、名前の通り雪玉のような見た目です。
- 材料:小麦粉、バター、卵、砂糖などで作られた生地を細く伸ばし、網状に丸めて油で揚げます。
- 仕上げ:昔は粉砂糖をまぶすのが一般的でしたが、現在ではチョコレート、ナッツ、シナモン、キャラメルなど、様々なフレーバーが楽しめます。
食べ方
- 手で割って食べるのが伝統的ですが、硬めの生地なので、ハンマーやナイフで割ることもあります。カフェなどで提供される場合は、細かくカットされることが多いです。
歴史と背景
- 300年以上の歴史を持つお菓子で、かつては結婚式や特別な行事で供される祝い菓子でした。現在はローテンブルクの名物土産として広く知られ、観光客に人気です。



























ヴュルツブルクへ移動
朝に乗り換えで降り立ったヴュルツブルクに戻ってきました。

ヴュルツブルクは、ドイツ・バイエルン州の北西部に位置する、美しいバロック建築とワイン文化が特徴の街です。マイン川沿いに広がるこの街は、フランケン地方の中心都市で、歴史と自然が調和した魅力的な観光地です。
街の概要
- 人口:約13万人
- 歴史:742年に司教座都市として設立され、長い間フランケン地方の宗教・政治・文化の中心地でした。
- ワイン文化:フランケンワインの名産地で、特に「ビュックスボイテル(Bocksbeutel)」と呼ばれる丸みを帯びたボトルが有名です。
見どころ
① ヴュルツブルク司教館(Würzburger Residenz)
- 世界遺産(1981年登録):18世紀に建てられたバロック様式の宮殿で、ドイツバロック建築の最高傑作とされています。
- 見どころ:
- 階段ホール:世界最大級のフレスコ画が描かれた天井(ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ作)
- 鏡の間:豪華な装飾が施された鏡のホール
- 庭園:手入れの行き届いたバロック庭園
- 所要時間:1~2時間
マリエンベルク要塞(Festung Marienberg)
- 歴史:13世紀に建てられた要塞で、街のシンボル的存在。
- 見どころ:
- 要塞博物館:ヴュルツブルクの歴史や考古学的発見を展示
- 展望台:マイン川と街のパノラマビューが楽しめる
- アクセス:徒歩またはバスで丘を登る
アルテ・マインブリュッケ(Alte Mainbrücke)
- 特徴:12世紀に建造された石橋で、16世紀以降に設置された聖人像が並びます。
- おすすめ体験:橋の上でフランケンワインを楽しむ「ブリュッケンシュッペン(橋のワインスタンド)」が人気。
聖キリアン大聖堂(Dom St. Kilian)
- 歴史:11世紀に建てられたロマネスク様式のカトリック教会で、ドイツ国内でも4番目に大きなロマネスク建築です。
- 見どころ:
- 祭壇装飾や地下納骨堂など、宗教的な荘厳さを感じられる内部。
マルクト広場とファルケンハウス(Falkenhaus)
- 広場:地元のマーケットやイベントが開催される中心地。
- ファルケンハウス:ロココ様式の華やかなファサードが印象的な建物で、観光案内所も併設。
グルメ
フランケンワイン
- 白ワインが主流で、リースリングやシルヴァーナーが特に有名。
- おすすめスポット:地元のワイナリーやワイン酒場(Weinstube)で試飲可能。
フランケン料理
- シュバイネブラーテン(Schweinebraten):豚のローストにクヌーデル(ジャガイモ団子)を添えた伝統料理。
- ヴュルツブルガー・ブラートヴルスト(Würzburger Bratwurst):地元のソーセージ、マスタードやパンと一緒にどうぞ。

ここから先、体調を優先してちゃんとしたカメラを持ち歩かずにスマホで撮影することが多くて、せっかくの素晴らしい内装なんですが画質があまり良くないです🙏





ここに載せてるのはほんの一部で、部屋数は「ホテルか!」ってくらいある大きな建物です。


























フランクフルトへ帰還
戻ってきた頃にはもう日も暮れて暗くなってました。

この日はかなりの距離を歩いたし、階段の上り下りも多かったので足が結構疲れてました。

残るドイツ旅行も正味1日。最後の観光はフランクフルト市内です。
今回のブログもだいぶ長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。